犬とおやつの上手な関わり
犬とおやつの上手な関わり
ところで、犬におやつをあげるのはなぜなのか考えてみると、やはり、欲しがるし、あげると喜ぶからという意見が多いと思われます。
実際、おやつをねだるワンちゃんかわいいですよね。
でも、そういうことなら、自分の子どもなど人間がお酒を飲みたがったり、たばこを喜んで吸っているとき喜んでいるからといって好きなだけそれらをあげるかというとそうではないですね。
犬は人のように「おなかがいたくなるからこれはやめておこう」などと健康のことを考えて食べ物の選択をしたりしないので、犬が欲しがるから、喜ぶからと、好きなだけおやつをあげていたとしたら、体に必要な大切なごはんを食べずに、おやつばかりを欲しがるようになってしまうので、おやつをあげるタイミングや量はしっかり考えたほうがよいですね。
ただ、おやつは犬と人間の絆をつくるきっかけには最適なコミュニケーションツールではあるので、上手に使っていきましょう。
犬は一般的に、食事をくれる人はいい人だと考えるようになるもので、大好きな美味しい食べ物をくれる人はやっぱり大好きです。
犬におやつをあげる一番大切な目的としては、この絆づくりにあります。
そしておやつのもうひとつの目的は、しつけ用のご褒美で、やっぱり、人間でもがんばるからには「自分へのご褒美」は必要なもので、それは犬でもおなじくモチベーションのために大切です。
おやつを握った手を犬の鼻先に近づけて、うまく誘導してあげるとオスワリを覚えさせることができますし、また、ケージの中でおとなしくしているときにおやつをあげると、「おとなしくしていると、おやつがもらえる」ということを知り、おとなしくしていることが苦にならなくなります。
また、おやつの量は、主食の原料ではないものはできるだけ少なくし、同じものでも主食の十分の一以下にし、あげた量に応じて、主食の量も調整することを心がけましょう。